ブナック (ティモール島) | Bunak / Bunaq ( Timor )

以下は暫定版です。以下は暫定版です。以下は暫定版です。以下は暫定版です。将来変更します

 ブナック Bunak / Bunaq はティモール Timor 島ベル Belu 県の北部山岳地帯に存在したラマクネン Lamaknen 王国の住人である。ブナック語はパプア語系に属すとされるが、西ティモールで約15000人、さらにそれ以上の数が東ティモールに居住しているといわれる。
 1986年当時、ラマクネン王国の中心 Kewar に行くとしたら、雨期には腰まである川を歩いてわたり、急斜面の坂道では乗っていたトラックを降りて引っ張りあげるだけの覚悟と、東ティモール境界に位置するために必要な数々の政治的手続きを克服する忍耐力が最低限要求された。

 Kewar の村には巨石文化の痕跡をしめすさまざまな記念物がある。環状に石敷をめぐらした慣習会議(とくに重要なのは慣習違反者に対する裁判)のための広場を中心に、石積みの祭壇や記念石、首狩の戦果を飾る柱、石の祖先像などがおかれ、そのそれぞれに男の、女の、四大王の、貴族の、といった意味があたえられて、村の空間全体がいわば構造化されている。以前は、こうした巨石記念物を取りかこんで、船を伏せたような楕円形平面の慣習家屋が建ちならんでいたという。当時は巨大な旧王家の慣習家屋がたった一棟のこされていた。

デウ・ホト 家屋のことを deu という。インドネシアでは、一般に建築物としての家屋とそうした家屋にもとづく人間関係とは同じ言葉で語られる。deu もまた同時に家屋共同体の意味であって、ひとつの出自集団は同じ屋根の下に住まうものと考えられている。現実には、慣習村にあるのは集団の中心家屋であり、各メンバーは村の周辺や新村にあたらしく現代的な(たいてい粗末な)家を建てていることが多い。deu の伝承する宝物や聖なる炉石は慣習家屋に安置され、特別の祭宴のある時には集団全員がそれぞれの属する慣習家屋に集まるのである。このような慣習家屋を deu hotohotoは火)という。

 ブナックの家屋の起源に関しておもしろい言い伝えがある。

祖先たちはティモール島をさまよううち東ティモールのトゥルルトゥク・シオルワで出会った。この時、彼らは三個の石を持ち寄ってそれに腰をおろし、お互いの血をヤシ酒に注ぎ、これを飲んで友好の誓いとした。のち三個の石は持ち帰り、炉にすえられた。彼らのうちベレ・マウッの子孫はラマクネンに、サブ・マウッの子孫は南ベルを経てサヴ島に、そのほかの者たちもティモール島内のあちこちに移り住んだ。彼らは新しい土地に上陸しても住むべき家屋を持たなかったので、船を裏返してその場の住まいとした。

 ここには、伝承のかたちで船型住居の起源や神聖な炉石の由来、サヴ島との関係が語られている。さらに興味深いのは、この時の友好の契りフロ・レプが現在でもブナック、ベルやサブ島の住人のあいだで生命を保ち続けていることだろう。例えば、誰か住居を建設するような場合、フロ・レプは嫁の授受に基づく姻族間の結合マル・アイとならんで相互扶助の重要な役割を果たしている。1979年にEkin村のデウ・ホトの屋根の葺替えが行なわれた時には、儀礼のために屠殺を行ない、協力にかけつけた人々にふるまわれた家畜は、約1週間で牛(本来は水牛)5頭、豚10頭、それに2トン半の米が消費されたという。

デウ・ホトの構造

 家屋建設の最初に立てられる柱は高床を支える四隅の束ギリ・リルン(隅の柱)である。日をおいて二本の棟持柱、ヌラル・ロル(海の柱)とヌラル・ホト(火の柱)が立てられる。この両日は、それぞれ柱を地面に埋めたあとで儀礼を行ない、建設中の熱い柱を冷ますために、水牛と豚を屠ってその血を注がねばならない。この事実は、ギリによる高床の建設と、ヌラルによる屋根の建設というふたつの構造要素の結合を暗示している。続いて棟持柱の左右にある四本の側柱リルスを立てる。ヌラルとリルスは屋根を支える主要な柱であり、これらを除くすべての柱や床を支える束は彫刻で飾られている。ギリ、ヌラル、リルスの柱の下だけに貨幣を埋める習慣があり、これらの柱は象徴的にも家屋の屋台骨を支える柱とみなされている。

デウ・ホトの空間

 人間の居住空間である高床上は四つに分割される。一番手前の壁のない開放空間ラコッは主人と婦女子以外の男性家族の居所である。乳房と迷路、時には人物像や鳥のレリーフに囲まれた本当の屋内へは、ここから回転式の扉を通して入る。屋内は炉の炎だけが頼りの暗い単一空間である。しかし、一見間仕切りのないこの単一空間は、実は見えない閾によって分断されている。もっとも奥の炉空間とその手前の居住空間をヌラル・ホトが画している。さらに、居住空間そのものは中央の太い床梁によって入口側のロル・ノラッと奥のホト・アランに分かたれている。オタンというこの床梁は同一親族間の結婚の禁忌(交差イトコとの結婚は奨励される)を象徴するものと考えられているが、現在の核家族居住ではその意味はほとんど失われてしまった。ロル・ノラッは未婚女性や老人たちの寝所であり、ヌラル・ロルにかかわる儀礼の空間であり、葬式に際して遺骸を横たえる場所である。これに対してホト・アランは主人夫婦の寝所であり、調理と食事の場である。ケワルのデウ・ホトでは、調理用の炉空間が背後の壁のさらに外にあり、ホト・アランの炉は儀礼用だ。ここには祖先の手で運ばれた神聖な炉石が置かれている。ホト・アランにはロカ・ポルという箱のような小部屋が設けられることもある。家財をしまい、家長や新婚夫婦だけがここで寝る資格をもつのである。
 海の柱 手前側の棟持柱ヌラル・ロルはブナックの精神世界において中心的な役割を担っている。収穫後のトーモロコシの初穂を結わえつけ、水牛の角、祖先の器物、剣などをかけ、柱の足元(床上)には平らな石の祭壇を設ける。祖霊への供物はこの石に捧げられる。ヌラル・ロルの側の天上裏(つまりラコッの上)は家屋内でもっとも神聖な空間であり、聖器を安置し、儀礼の執行者以外は登ってはならない。

Kewar
Bunak
aitos 祖先像
Bunak
Bunak
Bunak
Bunak
Bunak
Bunak
Bunak
Bunak
Bunak
Bunak
Bunak
Bunak
Bunak
Bunak
Bunak
Bunak
Bunak
Bunak

Nualain
Bunak
Bunak
Bunak
Bunak
Bunak
Bunak
Bunak
Bunak
Bunak

Ekin
Bunak
Bunak
Bunak
Bunak
Bunak
Bunak
Bunak
Bunak
Bunak

Desa Kewar(1987年)
人 口 1433人
世帯数 333世帯

Desa Nualain(1987年)
人 口 1587人
世帯数 303世帯

メモ



The Bunak (also known as Bunaq, Buna', Bunake) are an ethnic group that live in the mountainous region of central Timor, split between the political boundary between West Timor, Indonesia, particularly in Lamaknen District and East Timor.
Wikipedia

Population 50,000 in East Timor, 50,000 in Indonesia (1977 Voegelin and Voegelin). Region Central interior Timor Island, south coast. Alternate names Buna', Bunake, Bunaq.
Ethnologue

Bunak villages often consist of individual settlements. In the mountains, the people live on swiddens (land that has been cleared by "slash and burn" agriculture) for part of the year. After harvesting the crops, however, they return to their home villages. Each village has a sacred house, with a custodian priest and a surrounding taboo area. Because of former coastal warfare, villages and isolated houses are surrounded by stockades. Bunak descent is traced through both the males and females, and the circle of kinship is divided into various sub-groups. The center, however, is the nuclear family, composed of a man, woman, and their children.
Joshua



Belu
Timor 島 Belu (Tetun) の家屋
Savu
Savu 島の家屋
サヴ島 | Savu
Kisar
Kisar 島の家屋
キサール島 | Kisar


BUNAK HOUSE "Deu Hoto"
BUNAK HOUSE "Deu Hoto"
Desa Ekin, Kec.Lamaknen, Kab.Belu, Nusa Tenggara Timur, Indonesia

[文献]