スンバ | Sumba

 インドネシアの観光地として名高いバリ島からさらに東へ、小スンダ列島を島づたいにロンボク島、スンバワ島とたどった先にスンバ島はある。
 乾期におとづれると、風化して山頂のたいらに削りとられた山やまが地肌をむきだしにした様子が上空からみてとれる。島の気候は東部でとくにきびしく、地上にはえる草木はみわたすかぎり枯れつくして、乗合バスのまきあげる土埃ばかりが島の存在を主張するかのようだった。
 けっして生活条件のよくないこの島を有名にしているのは、人物、動物などのゆたかな装飾モチーフで知られる織物と島じゅうにいまも息づく巨石文化、それにとんがり帽子のように棟の高く突きでた独特の家屋の集落景観である。地域によってはこうして突きでた屋根の棟の高さは10メートル以上にもおよぶことがある。
 高く天空をめざしてのびあがる屋根にはいったいどういう秘密がかくされているのだろうか?

Wunga Village in Kanatang, East Sumba, 2009.11.27
Panorama View designed by Nozomu Okabe @ espa


Inside Sumbanese House of the Wunga Village
Panorama View designed by Nozomu Okabe @ espa




マラプの家

 棟の高くあがったスンバ島独特のとんがり屋根の家屋をマラプの家という。屋根裏にマラプを祀るからである。マラプはスンバの人びとの精神的支柱であり、あらゆる儀礼はマラプにささげられる。その実態は祖先神といわれるが、同時に家を守り、繁栄や豊穣をつかさどる神でもある。
 どんなに屋根裏空間が巨大化しようとも、そこには日常生活の用に供するものはおかれていない。屋根裏はマラプのいる神聖不可侵な領域で、人間はおいそれとそこに足を踏み入れることができないのである。ただ年に二回おこなわれる農耕儀礼のさいにかぎって、この家のしかるべき男性成員が屋根裏にのぼり、マラプの依代をもって降りる。
 この依代はマムリとよばれる。



Wunga House
Sumba House
©minpaku digital archives : 3D drawing of MAYA by Takayuki Sui @ espa


マラプの家の空間構成

スンバ島の家にはプライバシーを目的とした間仕切の壁がない。当然、人の住む住宅であるから、地域によっても、また住み手によっても多くの変化形があり、ひとつとして同じ家屋はないといえる。けれども、慣習的にまもられる規範によって、島じゅうどこでも空間利用には一定の法則がある。
 マラプの家を訪れる者は、自身のおかれた立場(男女の性別、年齢、階層といった)によって、また、それがどのような機会であるかによって、家屋のどの入口からはいり、どこに座を占めるべきかがあらかじめ決められている。
 間仕切のない家屋の空間には、人間行動を律する見えない壁が立ちはだかっている。家屋空間を分断する右/左、前/後の対立軸 ― それはスンバの人びとの心に植えつけられた象徴的な観念が形づくるものである。マラプの家の住人は、立居振舞のたびごとに否応なくこの観念に直面し、自分がいかなる立場の人間であるかを再確認することになる。

 家屋の右側(スンバ島では正面から見て)は男の、左側は女の領域とされている。男たちは儀礼活動に邁進し、女たちは現実の生活をになう。そうした村落生活の実情を反映して、家屋の右側では農耕儀礼や葬儀などの公的な活動がおこなわれ、反対に、家屋の左側は毎日の調理や就寝といった私的な用途に利用される。
 いっぽう、家屋の前後はおなじ高さであるにもかかわらず、上下の感覚とむすびつけられている。より高い部分である家屋の前側は、マラプの住む屋根裏にちかく、宗教的、儀式的色彩を強くおびている。それに対して、家屋の後ろ側では日常的、世俗的な活動がゆるされる。

 また、マラプの家を垂直にみると、3層の領域にわけることができる。
 ブタやイヌなどの家畜がうろつきまわる床下、カハルに代表される人間の生活空間である高床、そしてマラプのやどるウマ・デタ「上の家」、つまり屋根裏である。
 人間たちは、ウマ・デタにいる家主のご機嫌をうかがいながら、マラプの家で借家生活をおくる。スンバの人びとにとって、家屋とはそんな存在にちかいかもしれない。

スンバ島家屋の間取り


大きなカハル(高床) Kahalu Bokulu : 儀礼の執行者もふくめて儀礼は男性がかかわる事柄とみなされている。マラプに対して祈りを捧げるときには、家のなかの男ばかりでなく、各家の代表者である男たちがみな大きなカハルにあつまって儀礼がはじまる 水甕のカハル(高床) Kahalu Kelu Niaru: 必要におうじて小部屋が仕切られる。女性が調理をするのはこの部分で、「大きなカハル」とは対照的にここは女性のための空間とかんがえられている。儀礼がおこなわれるときには、女性と小さな子供たちは、この場所に腰をおろして祈りの文句に耳をかたむけている 上のコルン(部屋) Kolungu Radu Deta : 儀礼用の道具や食器類がおかれ、屋根裏からマラプの神器をおろすような場合には、つねにこの部屋から梯子をかけてのぼる。マラプの住む屋根裏ウマ・デタ(上の家)と人間の住む高床カハルを媒介する空間 下のコルン(部屋) Kolungu Radu Wawa : 調理の道具がおかれ炉端は調理場となる。出産の際に妊婦はここですごす 正面の露台:日中くつろいだり、日常作業をおこなう場所。簡単な接客は家にあがらずにここで済ます 臼の露台:女性が米をついたり、ブタやニワトリに餌をあたえる 水甕の露台 炉 Kulur 身分の高い男性の寝所 未婚の男子の寝所 主人夫婦の寝所 寝所: 小さな家ではないことも多い 男の入口:儀礼の参加者はこの入口から屋内にはいる 臼の入口:馴染みの客は男女を問わずこの入口から屋内にはいる 水甕の入口:水くみからもどった女性はここから屋内にはいる 女の入口 ラドゥ Ladu:儀礼のさいに伝達者がすわるベンチ 供物台:マラプへの供物をささげる祭壇。屋根の垂木に吊り下げられる 占いの柱 Kambaraingu Urat : マラプにむすびつく家屋内でもっとも神聖な柱。マラプに対する儀礼はこの柱の向けておこなわれる Kambaraingu Maurungu: 女の柱 Kambaraingu : 4本の主柱 Kambaraingu : 4本の主柱

Panorama View of the Tarung Village in Loli, West Sumba
2010.3.11


"Uma Mawine" in Tarung



Panorama View of the Wainyap Village in Kodi, West Sumba
2010.3.11





マラプの家の建設

スンバ島で家屋を建てる



Reconstruction of "Uma Bokul" in Wunga (23-24 Oct. 2008) 1'08"


RINDI 1985/87
Rindi王家の中核村。建物は一部トタンに変わり、全体に(村全体が)疲弊した印象をあたえるが、建築構造には細部に素性のよさがあらわれている。主柱の上に鼠返しをもたない東スンバ型の完成された姿を伝える。スンバ島の古典的モノグラフを著した人類学者Gregory Forthが1970年代中葉に調査した Parai Yawangu
East Sumba
East Sumba
East Sumba
East Sumba
East Sumba
East Sumba
East Sumba
East Sumba
East Sumba
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おなじRindiでも普通の村の家屋を見ると、王家の村の建築がいかに様式美をきわめているかわかる Umabare
East Sumba
East Sumba
East Sumba


KANATANG 1987
東スンバの北西端Haharuの中核村Wunga。手近に良質の木材、石材がないため建築はそれなり。Sasar(Hahar)岬はスンバ民族祖先の降臨の地と考えられているが、東スンバ文化圏のなかでは僻地。小池誠氏の調査村。実測家屋 Wunga
East Sumba
East Sumba
East Sumba
East Sumba
East Sumba
East Sumba
East Sumba
East Sumba
East Sumba
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LOLI 1985/87
西スンバを代表する中核村Tarung。巨石記念物を囲みつぎつぎ連なる集落景観は圧巻 Tarung
West Sumba
West Sumba
West Sumba
West Sumba
West Sumba
West Sumba
West Sumba

Dasaelu 1987
West Sumba


ANAKALANG 1985/87
石柱をもつ儀礼家屋と巨石記念物。棟飾りは左右のシンボリズムをしめす Laitarung
West Sumba
West Sumba
West Sumba
West Sumba
West Sumba
West Sumba
実測家屋 Korbeba
West Sumba

West Sumba
West Sumba
West Sumba
West Sumba
West Sumba


WANOKAKA 1987
LOLIより南下した南海岸。Tarungと同形式の箱型の炉棚をもつ Praigoli
West Sumba
West Sumba
West Sumba
West Sumba
West Sumba
West Sumba


KODI 1985
スンバ島の最西端。棟の異常に高い家屋がならぶ独特の集落景観が特徴だが、建築構造は竹を多用した鳥籠のような軽い建物。風による倒壊も多い Tossi
West Sumba
West Sumba
West Sumba
West Sumba
West Sumba
West Sumba
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倒壊が多いこともあってKodiでは建築サイクルがみじかい

West Sumba
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West Sumba
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人間の住む高床はマラプの住む屋根裏が完成してからとりつける


フィールドノート

one of three biggest islands in East Nusa Tenggara Province covers 11,150 sqkm. It consists of two districts, i.e East Sumba and West Sumba Districts. The capital of East Sumba is Waingapu, and Waikabubak of West Sumba. Sumba is now populated by about 350,000 people. As part of Indonesia, Sumba has two seasons, dry season (May to November), and rainy season (December to April). Sumba is better known of its sandlewood, horse, impressive megalithic graves, typical hand woven textile of "ikat" weaving, still untouch beautiful beaches, etc.
Tourism: East Sumba
Tourism: West Sumba

The Sumbanese people speak a variety of closely related Austronesian languages, and have a mixture of Malay and Melanesian ancestry. Twenty-five to thirty percent of the population practises the animist Marapu religion. The remainder are Christian, a majority being Dutch Calvinist, but a substantial minority being Roman Catholic. A small number of Sunni Muslims can be found along the coastal areas
Wikipedia

Kambera 234,574. Eastern half of Sumba Island. Dialects: Kambera, Melolo, Uma Ratu Nggai (Umbu Ratu Nggai), Lewa, Kanatang, Mangili-Waijelo (Wai Jilu, Waidjelu, Rindi, Waijelo), Southern Sumba. Dialect network. Kambera dialect is widely understood. Speakers of Lewa and Uma Taru Nggai have difficulty understanding those from Mangili in many speech domains. Ethnologue
Anakalangu 14,000. Southwest coast, east of Wanukaka. Dialects: Close to, but unintelligible to speakers of Wejewa, Mamboru, Wanukaka, and Lamboya. Ethnologue
Kodi 40,000. West Sumba. Dialects: Kodi Bokol, Kodi Bangedo, Nggaro (Nggaura). May be closest to Wejewa. Ethnologue
Lamboya 25,000. Southwest coast, southwest of Waikabubak. Dialects: Lamboya, Nggaura. Close to Wejewa, Mamboru, Wanukaka, Anakalangu. Ethnologue
Laura 10,000. Northwest Sumba, between Kodi and Mamboru. Dialects: Laura, Mbukambero (Bukambero). Not intelligible with Kodi. Ethnologue
Mamboru 16,000. Northwest Sumba, coast around Memboro. Dialects: Related to Wejewa, Wanukaka, Lamboya, Anakalangu. Ethnologue
Wanukaka 10,000. Southwest coast, east of Lamboya. Dialects: Wanukaka, Rua. Close to, but unintelligible to speakers of Wejewa, Mamboru, Lamboya, and Anakalangu. Intelligibility of varieties in east Sumba and Kambera uncertain. Ethnologue
Wejewa 65,000. Interior of western Sumba. Dialects: Weyewa, Lauli (Loli), Tana Righu. Ethnologue

Sumba was under control of the mighty Majapahit dynasty from Java in the 14th century. After the fall of Majapahit the island was ruled from Bima on Sumbawa and later Gowa on south Sulawesi. The society was however most influenced by the internal wars, even if there still was mutual economic dependency between the rival kingdoms. Horses, timber, betel nuts, rice, fruit and ikat was heavily traded between the various districts.
indonesia-tourism.com



JAWA
ジャワでもかつては床をもうけていた Candi Jago 13-14C
JAWA
JAWA
ジャワの伝統的家屋にみられる接客空間のプンドポpendopo。こうした中折れのとんがり屋根をジョグロjogloといい、本来は貴族階級の象徴 Kota Gede (Jawa)
MADURA
MADURA
棟のあがった家屋はマドゥラ島にもある Madura
SUMBAWA
SUMBAWA
スンバワ島ビマ 穀倉型家屋の下の高床テラス Bima (Sumbawa)
ALOR
ALOR
高床下のテラスにも炉をもうけるアロール島の家屋。テラスを壁で囲うとスンバ島の家屋のできあがり Alor


Sumba
スンバといえばikatが有名だがこれは不毛な島の東部でさかん

西スンバには水田がひろがる




SUMBA
占いの柱の足下に老婆の棺
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夜にはいって葬儀がはじまる
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泣き女
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入れ替わり立ち替わり泣く演技
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棺に集まったのは女性ばかり
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ひとしきり泣いたあとは記念撮影
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男たちはゴングを打ち鳴らし
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かたや博打に興じ
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夜のあけるまで、、、


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支石墓の石をどけ
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遺骨をいれる
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恒例の泣き女
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死んだのは子供
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力をあわせて埋葬のあとは
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豚を供犠
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※以下の現地語表記は断りのないかぎり Wunga 村におけるもの

SUMBA
witu / wicu: インドネシアで一般に alang-alang と呼ばれる。チガヤのこと。サゴヤシとならんで屋根葺材としてひろく利用されている。スンバ島では屋根のほか外壁にも葺く[Imperata cylindrica]


SUMBA
kokur : ココヤシ [Cocos nucifera]
↓ 葉軸のまわりに小葉を折り返して編み、壁パネルをつくる。
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↓ 葉柄 papa kokur をならべた壁。竹などの心材で貫きとおして固定する。
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manggit : ロンタルヤシ [Borassus flabellifer L.]
↓ 壁パネル。小葉を切り分け、心材のまわりで折り返して rimanggit で縫う
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↓ 葉脈部分をむしりとって rimanggit をつくる。小葉を縫ったり、チガヤを束ねる紐に利用する
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↑ 屋根パネルの製作。rimanggutで束ねたチガヤを連ねてスティックを貫きとおす。
↓ 葉柄の表皮を割り裂いた kakara は床竹の固定などに利用する
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winu : 檳榔樹。乾燥させた檳榔子 pinang = betel nut にキンマの実(ないし葉)と石灰をまぜて口中にふくむ。東南アジアでひろく知られた嗜好品であり、スンバでは儀礼のさいの供物シリー・ピナンとして不可欠。[Areca catechu]
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↑ シリー sirih :キンマはコショウ科の蔓植物。スンバでは葉よりも乾燥させたシリーの実を常用する。[Piper betle]
↓ 枯れ落ちた檳榔樹の花鞘 kakomba (マレー語で一般にupih)を開いて壁に利用する。幹は靱性を生かして割り裂いたもの loru を屋根の小屋組等に使う。
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↓ ビンロウジュの花序をつつむ苞葉はやわらかく包装紙がわりに利用した。
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kalou jawa : パパイヤ。実を野菜や果物として、花は野菜としても食用するおなじみの多年生草本。[Caricaceae]
↓ 枯れたパパイヤの幹を1~2ヶ月(幹の太さによる)放置しておくと、芯部が腐り、堅い表皮だけがのこる。これを開いて不要物を刮げ落とし、重石をのせて平らにのばすと、丈夫な壁になる。5~6年もつ
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↑ 左:裏、右:表


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pingu tap : パンダナス。床に敷くマット tap の材料。[Pandanus sp.]
SUMBASUMBA
パンダナスの加工はおもに女性の仕事で、1枚のマットを編むのに6日の工程が必要。葉を切る→葉脈を取る→周囲の棘を取る→1日乾燥→竹べらで鞣す→巻き取って→さらに数日乾かす→寸法を揃えて裁断→編む
パンダナスの加工法


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nggai : 森に自生する無数の蔓植物のなかから特定の種をえらんで結縛に利用している。nggai は海岸地帯に生える蔓植物で、剥いた表皮だけを割いてつかう。垂木の固定など建材としてもっとも多用されている[??????????]
SUMBASUMBA


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panetang : 海岸地帯に自生する蔓植物で、太い幹状の部分から枝分かれした蔓をふたつに割り裂いて使用する。panetang は水に弱く、強度は nggai にゆずるが、耐摩耗性があるため kakara とならんで床竹の固定にもちいる。[??????????]
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kasukara / kahikara [kambera]: 乾燥地の山林に自生する。蔓植物のなかで最強。棟木の固定など建材としての利用はかぎられる。[??????????]
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lolu mbelar : 太い幹から枝分かれした蔓を採取、表皮は剥いて捨て、中身を構造剤の固定に利用する。[??????????]


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lolu tana : 乾燥地の山林に自生。細い蔓部分をそのまま壁材の固定などに利用する。[??????????]
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lolu cua : 柱曳きのロープにもちいる。[??????????]
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au patung / au piting [Kambera]: マチク属。肉厚で巨大に生長する。水筒などに利用。スンバ島の竹では最大最強だが、 Bambusa vulgarisGigantochloa atter ほど多くない。Wungaでは利用しない。[Dendrocalamus asper]
Nama daerah: Au tiring, Au piting (Sumba Timur), O’o potto (Loli), patto rodha (Elopada), betung, beto (Manggarai), bheto (Bajawa), oo patu (Bima), patung (Tetun)

SUMBA
au padang: ホウライチク属。肉厚で家屋の床材や仮小屋、畜舎の構造材に使用。[Bambusa vulgaris]
Nama daerah: Hijau: Au bata (Sumba Timur), O’o pata, gurung (Manggarai), guru (Bajawa), oo todo (Bima), au dian (Tetun). Kuning: Oo muncar (Bima), au bata kuning (Sumba Timur)

SUMBA
au jawa: ギガントクロア属。au padang より肉薄で節の出がなく表面はなめらか。家屋の床、壁に利用する。ひしぎ竹や竹網代の材料。スンバ島全体に多く自生しているが、外来種(au jawa は外国の竹の意味)と考えられている。[Gigantochloa atter]
SUMBA
au jawa の竹網代 kakat は市場でも売られている。竹の表皮を利用したもの(右)60000RP、表皮を剥いだ肉部を利用したもの(左)15000RP。いずれも大きさは2m×2m
↓ ひしぎ竹。au jawa をふたつに割り裂いて叩き、内部の節を削りとって仕上げる。au padang は肉厚すぎて不向きSUMBA
Nama daerah: Au jawa, O’o jawa, Wo’o jawa (Loli), pering (Manggarai), peringura (Bajawa), au oro (Tetun), oo pa’i (Bima)

Keanekaragaman Bambu di Pulau Sumba .pdf


Kadhururara (Palaquium obovatum)
Kihi (Canarium oleosum)
Laru (Myristica litolaris)
Tamiang (Pometia tomentosa)
Taman Nasional Laiwangi Wanggameti


SUMBA
nahu / nacu : 木材は赤く重い。Wungaでは聖木として慣習家屋の主柱に最適とされる。直径3-5cm程度の果実は食用。カキノキ科カキノキ属の黒檀の一種。[Diospyros sp.]
SUMBA
Ai Mayela (Pohon Mayela)

SUMBA
nyarru: 柱材。木材は赤い。[??????????]

SUMBA
landukaka: 木材は白く重い。木のなかで最強、釘が通らないという。Wungaには大木がなく、梁や垂木に、枝を屋根小舞に使用。[??????????]

SUMBA
kiru / keru: 柱材として聖木 mayela につぐ。東西スンバでともに利用されている。幹生花で幹に直接果実がなる。センダン科 [Dysoxylum caulostachium]

SUMBA
kabebak: 幹に白い斑点のある灌木で、葉の形が蝶々の羽を閉じた姿を髣髴させるところから Kayu kupukupu (蝶々の木)ともいわれる。束ねたチガヤを串刺しにするスティックの材料。[??????????]
SUMBA

SUMBA
kalambu: 小さな葉の灌木。束ねたチガヤを串刺しにするスティックの材料。[??????????]

SUMBA
padu: 葉の裏を紙ヤスリの代用に。[??????????]


Sumba
katopu 鉈 [Wunga]
Sumba
kataka 斧 [Wunga]
Sumba
parada 釿 [Wunga]
Sumba
pabola 鑿 [Wunga]

Sumba
Sumba
鍛冶道具:左より lora 平ヤスリ、kasidu 小刀、wasu dalu 砥石、korinda 三角ヤスリ、lata paha 金床(自作)、paha 金槌、kamodu たがね (鉄筋D32?より自作) ほかに ngapu 鉄鉗[Wunga]
Sumba
鍛冶道具:上より rondang ノコギリ、korut キリ [Wunga]






©minpaku digital archives : 3D movie by Takayuki Sui @ espa


©minpaku digital archives : 3D drawing of MAYA by Takayuki Sui @ espa
EAST SUMBA HOUSE "Uma Marapu"
Desa Wunga, Kec.Hahar, Kab.Sumba Timur, Nusa Tenggara Timur, Indonesia (1987)
©minpaku digital archives : 3D drawing of MAYA by Takayuki Sui @ espa
WEST SUMBA HOUSE "Uma Bakul"
Desa Makatakeri, Kec.Katiku Tana, Kab.Sumba Barat, Nusa Tenggara Timur, Indonesia (1987)

UMA MARAPU : Houses and House Construction on Sumba Island, Indonesia (2010) -- unfinished experimental version 22'25"
Filmed by Kiyokazu Inomoto / Edited by Nozomu Okabe @ espa
完成作品ではありません。映像中に誤りのある可能性があります。完成作品は国立民族学博物館ビデオテークで公開されています。


Building a House for our Ancestors : The Significance of Sumbanese Indigenous Architecture (2010) -- unfinished experimental version 73'39"
Filmed & Edited by Kiyokazu Inomoto @ espa
完成作品ではありません。映像中に誤りのある可能性があります。完成作品は国立民族学博物館ビデオテークで公開されています。

[文献]
◇Comment◇